空き家管理・運用・売却専門サイト | 福山市の空き家管理・売却ならThird Brain

menu

会社コラム

土地の分類について~市街化調整区域とは~

こんにちは。サードブレインです。

いよいよ夏が到来しました。今年の夏は、記録的な猛暑と言われた去年より少しは涼しく・・・なればよいのですが・・・すでにとても暑いですね。栄養と睡眠をしっかりとり、水分や塩分も適度に摂って、元気に夏を過ごしましょう。

夏の楽しみといえば・・・そう、花火です。全国各地で開催される花火大会は、夏を代表するイベントですね。

さて皆様、日本で初めて花火を見たのは、誰だと思われますか?・・・・・・実はあの有名な、徳川家康です。イギリス国王から贈られたもので、今のような打ち上げ花火ではなく、筒の中の火薬が火柱のように燃える“手筒花火”というものでした。

花火のはじまりは、今から2240年程前の、秦の始皇帝時代に使われた“のろし(遠くの人へ情報を伝えるために火をおこして煙をあげたもの)”だと言われています。のちに、“火薬”も発明されましたが、いずれも、道具や武器として使われていました。

現在のような楽しむための花火は、14世紀頃にイタリアで始まったそうです。はじめは、火花や音を出す“しかけ花火”のようなものでしたが、やがて世界中に広まっていき、色とりどりで様々な大きさや形の花火が作られるようになりました。

ちなみに、よく花火大会で見る丸い形をした打ち上げ花火ですが、火花が球状に広がるため、横からでも下からでも空の上からでも、どの方向から見ても丸く見えます。上から打ち上げ花火を見下ろすなんて簡単ではなさそうですが、様々な新しい発明が世の中を便利にする現代なので、上から花火が鑑賞できる日もそんなに遠くないかもしれませんね。

打ち上げ花火は大きな音・煙・火花が出て危険なので、花火玉の大きさに合わせて確保しなければならない広さがあります。市街地のように建物が集まっているような場所では、危なくて花火どころではありません。また、建物や街の明るい光に遮られて、夜空を彩るきれいな花火の良さが半減してしまいます。

そこで・・・といっても花火のためではありませんが・・・都市計画法では“あちこちに建物を建てないように!市街化しない地域も必要だ!”と、市街化調整区域という区域を定めています。

今回は、そんな市街化調整区域についてご紹介したいと思います。

市街化調整区域とは、市街地から離れている郊外や、農地や森林が広がる田舎の土地などの地域で、農地を守るために市街化を抑制すべきとされている区域のことです。

そのため、人が住むために必要な住宅・商業施設などを建築することは、原則認められていません。建物の建設自体を制限しているので、市街化区域のように用途地域なども定められていません。建物の建て方や規模などにも多くの制限があり、新しく建物を建てる場合は自治体(都道府県)の開発許可が必要です。

これまで建っていた建物の建て替えや、増改築・リノベーションをする場合なども、自治体(都道府県)の許可を受けなければいけません。

ただし、図書館・博物館・公民館など、公益上必要な建物は許可なく建てることができます。

市街化調整区域の土地は、許可申請などの手続きが必要なうえ、住宅地ではないのでインフラ(電気・ガス・水道・通信環境・道路状況・交通機関など、生活に必要なライフライン)が整っていないことが多く、生活するには少し不便です。

また、市街化調整区域は、基本的に農業や林業を行う地域なので、農薬や肥料のにおいなどが気になることもありえます。

一方、一般的な土地と比べて制限があることから、価格や固定資産税が安いことが多いです。また、高層ビルや商業施設が建設されにくいため、騒音が少なく静かな環境で過ごせるというメリットもあるので、“多少田舎でも静かなところでのんびりと暮らしたい”といった希望の方には、ピッタリかもしれません。

市街化区域や市街化調整区域とは別に、“農地法”で定められた“地目”というものがあります。市街化調整区域の土地の地目が“農地”になっている場合は、別の手続きも必要になってきますので、またご紹介したいと思います。


当社では、お客様の様々なご相談に応じて、より良いご提案をさせていただいております。空き家や空き地の査定・売却に関するご相談・土地活用に関するご相談などにも対応させていただきますので、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。




株式会社 Third Brain    084-920-2214    (受付)平日10:00~18:00
 

戻る

pagetop