こんにちは。サードブレインです。
先日、当社のある福山市では、市の大きなイベントのひとつである福山バラ祭りが開催されました。ステージや出店など、どこも盛り上がっており、特にローズパレードは華やかで、素晴らしい賑わいでした。遠方から来られる方も多く、バラ公園や緑町公園に咲き乱れる様々なバラの花に、とても感動されるそうです。
福山はバラの町として有名なのですが、福山がバラであふれる町になったのは、「戦災で荒廃した街に潤いを与え、人々の心に和らぎを取り戻そう」と、住民が1000本のバラの苗を植えたのが始まりでした。
平和への願いと希望が込められた1000本のバラは、今では100万本に増え、福山のシンボルになっています。皆様のお住まいの地域にも、大切に受け継がれている思いや文化があるでしょう。色あせることなく、未来へ伝えていきたいですね。
さて、以前ご紹介させていただきましたが、昨年の秋に全国で行われた“住宅・土地統計調査”を覚えていらっしゃいますでしょうか?
この度、その調査結果(速報)が発表され、都道府県別の空き家数や空き家率などが、新聞にも掲載されました。
全国の空き家数は、2018年10月1日の時点で846万戸となり、過去最多であることがわかりました。5年前の前回調査に比べ、26万戸増加しています。
全国の空き家率も、前回より0.1%上昇し、過去最高の13.6%となりました。
では、空き家数の都道府県ランキングを、5年前の統計と照らし合わせて見ていきましょう。
空き家数(多い順) 今回(2018年) 前回(2013年)
1位 東京都(80万9000戸) 1位 東京都(81万7100戸)
2位 大阪府(70万9000戸) 2位 大阪府(67万8800戸)
3位 神奈川県(48万3000戸) 3位 神奈川県(48万6700戸)
4位 愛知県(39万1000戸) 4位 愛知県(42万2000戸)
5位 千葉県(38万1000戸) 5位 北海道(38万8200戸)
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11位 広島県(21万6000戸) 11位 広島県(22万1300戸)
空き家数(少ない順) 今回(2018年) 前回(2013年)
1位 鳥取県(3万9000戸) 1位 鳥取県(3万5900戸)
2位 福井県(4万5000戸) 2位 福井県(4万3000戸)
3位 島根県(4万8000戸) 3位 佐賀県(4万3300戸)
4位 佐賀県(5万戸) 4位 島根県(4万4800戸)
5位 山形県(5万4000戸) 5位 山形県(4万6100戸)
ちなみに、全国平均は18万戸で、5年前の17万4400戸を上回っています。
次に、空き家率についてです。空き家率とは、都道府県別の総住宅数に対する空き家の割合なのですが、単に空き家数を比べたものよりも重要な資料になります。
空き家率(高い順) 今回(2018年) 前回(2013年)
1位 山梨県(21.3%) 1位 山梨県(22.0%)
2位 和歌山県(20.3%) 2位 長野県(19.8%)
3位 長野県(19.5%) 3位 和歌山県(18.1%)
4位 徳島県(19.4%) 4位 高知県(17.8%)
5位 高知県・鹿児島県(18.9%) 5位 徳島県・愛媛県(17.5%)
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・ 13位 広島県(15.9%)
25位 広島県(15.1%)
空き家率(低い順) 今回(2018年) 前回(2013年)
1位 埼玉県・沖縄県(10.2%) 1位 宮城県(9.4%)
・ 2位 沖縄県(10.4%)
3位 東京都(10.6%) 3位 山形県(10.7%)
4位 神奈川県(10.7%) 4位 埼玉県(10.9%)
5位 愛知県(11.2%) 5位 東京都(11.1%)
以上 「平成25年及び30年 住宅・土地統計調査結果」より
どちらも、ランキングに上がった都道府県に大きな変化はありませんが、甲信・四国地方の空き家数率が高いことがわかります。
今回の調査についてある予測では、空き家数は1000万戸を突破し、空き家率も16.9%に達すると言われていたので、調査結果が予想外だと声が上がっている一方、各自治体の空き家対策やリフォーム・リノベーションなどが増えてきたので、空き家数や空き家率の増加が抑えられているという見方もあります。
皆様のお住まいの地域は、ランキングに入っていたでしょうか? 今後さらに空き家対策に取り組んで、5年後の調査では少しでも空き家問題が良い方向に進むといいですね。
当社では、お客様の様々なご相談に応じて、より良いご提案をさせていただいております。空き家や空き地の査定、売却に関する専門的なご相談にも対応させていただきますので、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。
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